「1つの行動で世界が変わる」なんてことばをよく聞く。
良くも悪くもそう言える。
私は、たった今電話の向こうのあの人を、
ずっと大好きだったあの人を傷つけてしまった。
原因はと言うと、私がついた1つの些細な嘘。
なんで、あの選択をとったか。
綺麗事ではあるが、きっと不安にさせたくなかったから嘘をついた。
でも、結果大きな傷を負わせたじゃないか。
「今、悲しいなんてもんじゃないよ。俺から君に対しての信用を失ったんだよ。」
君がそう言っているのを、ただ泣きながら聞いていた。
私が泣いているのはおかしい。そうは思っていたけど涙が止まらなかった。
私は、彼が好きだった。どうしても関係を終わらせたくない。
とてもわがままなことを言っているということは重々承知の上。
そうやって、冷静になれない私をただなだめて落ち着くまで待つ君。
これじゃあ、どっちが被害者か分からないよ。
君のその優しさ、もうこれ以上無理に使わせないように、
私は真っすぐあなただけのもとに行けるように。
好きという気持ちがあるなら自分を変えることは出来るだろう。
本当に彼のことを好き…いや、愛を持っているのなら。