「やっぱり、会うのやめよ」
「普通に話すのはいいけど、今会いたいってならない。」
午前7時、私のスマホに映し出される悲しい言葉たち。
そりゃそうだよなあ。
分かってはいたけど、間に受けてしまってどうしても返事を返す気にはなれなかった。
徐々にぼやけていく視界。
せっかく化粧もすべて終わったのに、こんなんじゃ台無しだ。
これで私たちの関係は終わるんだろうなと悟った。
1日空いただけなのに、全くちがって聞こえた彼の声に色んな考えがよぎった。
「会いたかった?会わなくて良いってなって正直ほっとしてるでしょ?」
ばかだよね。そんなわけないじゃんね。
あんだけ泣いて、会えなくなることを恐れていた私が
ホッとしてるわけないじゃん。
自分で察しがいいとか言ってるくせに、君は私の気持ち何も知らないよ。
でも、あんだけ好きって言ってたのに私だって君のこと何も知らないんだよね。
ちゃんとわかってたら、今頃こんなじゃなかったんだろうな。